【シドニーの繁華街、キングス・クロスのシンボル コカ・コーラの看板】
筆者のRonin(Ronin@ No more work)です!
【前回の記事】はこちらから。
https://roninlife03.com/2021/09/14/workaus34/
今までの、シェアハウスは日本人はたった一人。
今のシェアハウスは全てが日本人。
そんな生活を続けていた。
オーナーも海外旅行で不在。(普通ならオーナーも共同生活)
一緒に生活しているシェアメイトは全て日本人。
NHKが見れる大型TV。
サーフィンにもバイトにもバスで通うことも出来る良い住環境。
満点とは行かないが日本語を躊躇なく話すことが出来る環境に心地よさはあった。
オーストラリアに来て僕は日本人のコミュニティの中で生活している。
日本語で物事を伝えられるこの感覚…。
なんと居心地がいいのだろう…。
快適だが、何か物足りない。
悶々としたないものねだりは常の頭をループしていた。
【一応、ワーホリに行ったら…、ということでコアラも抑えておいた】
それでも日々は過ぎて行く。
快適なような生活だが…。
この場所で生活していると体に妙な違和感があった。
今までオーストラリアに来て風邪も引かない、怪我もしない。
すこぶる健康体の体が自慢の僕だったが…。
ある日を境に体の節々が痒くなって来たのだ。
痒くなる箇所も特徴があって、「首周り、腰回り、内もも、背中、二の腕、足首…」
気づけばボリボリボリボリと体を掻きむしっていた。
それも蚊に刺されのレベルでは無い。
“見れば掻いている”というぐらい無意識に掻きむしっているという具合だ。
「おかしい…。」
昼間、外出して蚊に刺されるような事もしていない。
夜寝る時には扇風機を点けているし、蚊に刺されることはなさそうなのに…。
アジアでは扇風機は虫よけにもなる!
アジア諸国では就寝中や食事中にハエや蚊が気になるところ。その問題を解決してくれるのが扇風機をや天井に設置されているシーリング・ファンだ。
少し鬱陶しい時もあるが、ファンを強めにまわしておけば虫が止まる隙を与えることが無いので快適に過ごす事が出来る。虫が多い場所ではなるべく“ファン”が設置されている場所を選ぶのが良い。(マレーシア・タイなど)
アレルギーのように痒があり2つの穴がボツボツと、その箇所は皮膚が赤らめている。
そして、良くみると痒みのある場所は二箇所の何かに刺された痕が残っている。
「ダニ?」
得体の知れない虫刺されの箇所は日に日に拡大して行った。
そして、大体が朝起きた時に刺されていることが分かった。
ここに来て、この痒みの正体は「ダニ」だと結論に至った。
それにしてもダニにしては随分と痒い。
日中は仕事をしていても、歩いていても痒くて仕方ないのだ。
時には発狂しそうなぐらいの痒みに襲われる事もあった。
朝になり鏡を見ると背中は虫刺されだらけ。
寝ている間にも無意識に掻きむしったのかTシャツにシーツに血が滲んでいた。
僕はさすがに、辛抱堪らなくなり管理を担当している別のシェアメイトに相談した。
するとのんびりとした口調で管理人のシェアメイトはこういった。
「そういえば~、前の住人もあのベッドに寝て痒くなるって言ってました…。」
すぐに僕はネットで検索すると、すぐにその正体が分かった。
日本では、全く見たことが無かったあの虫だった。
その名も“ベッドバグ(南京虫)”
トコジラミ(南京虫)の生態と予防方法について
*虫が嫌いな人は見ちゃだめよ!
https://www.pestcontrol-duskin.com/tokojirami-prevention/
この狂ったように、のたうち回るように…。
恐ろしい痒みの原因はこいつらが原因だった。
体に出る症状、痒みの程度、刺された痕など…。
全てネットで検索した通りの症状だった。
そう…。
僕のベッドはバグの住処になっていたのだった。
そして、なんとか対策を講じようと情報を収集。
自分で出来る限りの範囲で、出来る事は「明るくして寝る」ということ。
それと寝る時には「虫除け薬」を塗って寝ることだった。
寝る時にも照明を落とさない。
バグは夜行性で暗所になると行動する習性があるようだ。
同室の他のメンバーにも事情を話し、ベッドのライトを点けたまま寝る事を伝えた。
一応カーテンで仕切ってはあるが、電気を明るくしている事から気遣いが必要だと思った。
バグは同じベッドに毎晩やってくる!
ベッドバグは毎日同じ場所にやってくる習性がある。このシェアルームはフラットな室内にカーテンで仕切られ4台のベッドがあり4人が寝ている。
しかし、他のベッドの住人は誰も被害にあっていない。吸血せずとも「半年以上生きる事が出来る」と言われているので、前の住人が出て行ってから半年経過していないので、ずっと同じ場所に潜んでいたのかも知れない。
人間の生体をはるかに超越した恐ろしい我が地球の兄弟生物である。
電気を点つけて寝る事にして数日が経過した頃。
寝る前にはアイマスク代わりに顔にタオルを多い目隠し。
その努力も虚しく毎晩、新しい場所を刺される始末…。
気が狂いそうになるほどの痒みは続いた、ある夜の事だった。
僕は深夜にふと目を覚ました。
すると、白いシーツの上を歩く何かを発見。
小指の先端ぐらいの大きさの赤茶色の虫が動いているのが見えた。
ベッドバグ(南京虫)だった。
僕は目を凝らして良く見てみると、今まで見たことがないような形の虫だった。
もう…。
完全に宇宙人かのような体つき…。
それはネットで検索し見た写真と全く同じ姿だった。
僕は摘んで、憎しみを込めて潰すと、大量の血液が体から飛び出した…。
この血はきっと僕の体から吸われた物で、これから巣に帰る所だったのだろう。
ベッドバグの被害にあってからは毎日が寝不足だった。
【トイレに据え付けられている注射器専用のゴミ箱…。】
姿を見てからは、その奇怪な形がトラウマになった。
血を吸ってプクプクに超えた体…。
調べれば調べるほど、やつらの生体を強く恐ろしかった。
吸血しないゴキブリ様の方がまだいいヤツだ。
とも思ってしまった。
ベッドで寝ることも恐ろしくなり、夜はリビングで寝るようになった。
そして、恐ろしい事に奴らは衣類の縫い目等に卵も産み付けて行くらしい。
産み付ける卵の量もハンパない。それに毎日孵化するらしい…。
もはや人間よりも生存能力はとてつもなく高いだろう…。
一度現れると、卵は産み付けられる、血は吸われる…。
根絶するにはベッド・マットレスを処分して最悪、業者を呼ばなくてはならない。
言われてみればシドニーには良く、マットレスが捨ててある気がした。
それに張り紙で「BUGS」とあったのも見たことがあったかも知れない。
それぐらい日本以外ではまだまだポピュラーな生物なのである。
そんなこんなで対処するにしても、かなり大掛かりな処置が必要な事も分かった。
すると、もう僕のどうにか出来る問題では無い。
僕が出来るのは、この場所を去る。
それが最善の方法だった。
それに、このシェアハウスへの不信感もあった。
そもそも、前の住人が虫の被害を訴えていたのならば対処して然るべきではないだろうか。
ようはそれを黙って、次のシェアメイトを募集したということだ。
この部屋に引っ越して来て2週間目。
僕は2週間後に、この部屋を出ることを管理人へ伝えた。
【ブルーマウンテンの直線道路で、シドニーでの浮かれ気分もこの頃がピーク】
すると、驚きの回答が返ってきた。
僕はこの話しを聞いた時には怒りを通り越して呆れてしまった。
「オーナーへ退去する際の理由として、バグの事は言わない方がいい。」
「持ち込んで来たと言われ、逆に損害を賠償しろと言われるかも知れない。」
という具合だ。
こうなるともう確信犯なのだろう。
血にまみれたシーツ、そして白いTシャツ。
残りの2週間で僕は持ち物の衣類を全て、熱湯で漬け置き洗いした。
普通の洗濯では奴らは死なないし、卵も全くの無傷らしい。
僕はそれから毎日バグの二次被害を防ぐ事に尽力した。
荷物をベッドから離した場所におき、衣類を全て太陽の下で干し続けた。
そして、もうひとつ。
シドニーで3ヶ月目の生活を送っていた頃、僕のメンタルにも変化が起き始めていた。
今回の件でメンタル的に参ったこともあった。
それに、シドニーに来た頃に持っていた新鮮な気持ちもなくなり始めていた。
全てが慣れて来てしまっていたのだ。
新しい事を経験しなくなり、目標の無い生活、しかしいつかは帰国しなくてはならない。
帰国…。
他の街へ引っ越す…。
オーストラリア一周…。
このまま、ここに居ても何も変化しない毎日に焦りを感じていた。
それは外国で暮らしている他は、全て日本と同じ生活をしていたということだった。
日本を降りる若者たち&「行き場を探す日本人」
この本に出会ったのはワーホリが終わり一時帰国した頃の事だった。
日本では居場所がなくなった若者が東南アジア諸国へ行き場を求め移住。“沈没”という言葉の通り、日本で“ひきこもる”のではなく海外でひきこもるという事を書いている。日本であれば、無職、フリーター等は世間から冷たい目で見られるが海外に出れば、誰もそのような目では見ない。仲間も多い。
当時の僕の生活はまるで、この本のようだ。と思い随分と心に刺さった。
これでは日本で無職をしていた生活と変わらないではないか…。
一度、そのメンタルに陥ると考えれば考える程に“意味のない生活”をしているのでは?
と考えるようになって行った。
僕には次の一手を打つ必要があった。
次の一手を下す期限は退去までの残り2週間と決めた。
追伸。
ベッドバグの薬を薬局に買いに行ったが、効かないのに値段は高かった。
改めて日本の薬局はコスパがいいし、日本は清潔。
オーストラリアは…。
また次回の記事もよろしく!!
