北海道

125CC スクーターで巡る!キャンプ泊で綴る北海道ツーリング Vol.5

はじめに

(小樽を後に宗谷岬方面へ移動中)

小樽の街中観光を楽しんだ後は、天気が全快しないまま北上。

ライダーの聖地宗谷岬を目指す。

数日間お世話になった。友人宅の家を後にし僕は再びスクーターにまたがった。

旅のエンジンが静かに回りはじめる。

ここ、小樽から目指すのは――日本最北端、宗谷岬。

距離にして約400km。

軽く聞こえるかもしれないが、125ccのアドレスにとっては、なかなかの大冒険だ。


高速道路には乗れないから、国道と道道をつなぎながら、ひたすら北を目指す。

地図を眺めると、道は一本ではない。

北海道を旅するルートは海側と内陸側で景色が全く変わる。

まずは天候の心配をしながらルートは北へ。

小樽〜留萌

(小樽の祝津(しゅくつ)パノラマ展望台)

小樽の街を背に、僕は北へバイクを走らせた。

最北端・宗谷岬を目指す旅の途中。

次なる目的地は「留萌(るもい)」。

出発の前に立ち寄ったのが、小樽市祝津の高台にある展望台。

写真のとおり、風が吹き抜ける丘の上。

記念碑がぽつんと立っている。


あまり東京に住んでいると見かけることがない日本海。

太平洋とは違った青く深い色、まさに蒼という感じ。

さぁ出発。

千本ナラ

(パワースポットとしても有名です)

小樽から石狩方面へ

5号線を北上すると、後ろから熱い雲が迫ってきていた。

広く遠くまで抜けた北海道の景色。

あちらの方では、「あぁ雨が降っているのだな」と雷鳴が見えることも。

まさか…。

(推定)800数十年、幹周り4メートル80センチ、樹高18メートル級)

こっちには来てくれるなと思いながらもバイクを走らせる。

そこで、休憩がてらツーリングマップルでチェックしていたスポットへ。

北海道の広大な風景の中で、またひとつ不意に心を奪われる場所に出会った。

そこにあったのは一本のナラの木

でも、ただの木じゃありません。

(皆の思いもナラの木にのせて、年間5000人ほど来場者もあるそう)

よく見ると、その枝という枝に“しゃもじ”がびっしりと付けられていたのです。

「しゃもじ」といえば、台所でよく使われる木べらのような存在。

それがナラの木にこれでもかというほどくくり付けられている姿。

これには、思わず「これは何なんだろう?」と心を奪われました。

地元の人の願掛け? 観光客の遊び心?

パワースポットとして有名になり、年間約5千人ものファンが訪れています。今でも願掛けに訪れる方は多く、来る人を救う、すくう、ご飯をすくうということで、しゃもじに願い事をしたため奉納されていきます。(だそうです)石狩市のHPより

厚田キャンプ場

(ほぼ貸し切り状態のキャンプ場、関東ならば人でぎゅうぎゅうはなず)

天候もスッキリとしないまま北上。

小雨降る中今日は早めに宿にテントをはることに。

石狩市にある厚田キャンプ場に一泊.

到着したのは夕方前。

この日は僕と、もう一人青森から来たというライダーの方のたった二人だけ

場内はとても静かで、他の利用者がいないぶん、広々と贅沢に使えました。

というか贅沢すぎ…。

風の抜ける音しかしない。

風が海から吹き抜け、テントの中で横になっていると、ただただ静か。

自然の音だけが耳に届いてくる――。

都会の喧騒から離れ、心がリセットされていく感覚。

夜は簡単にセーコーマートのレトルトご飯と缶詰。

のんびりと星空を眺めながら…。

とはいかず、小雨と強風の中耳栓をして就寝。

北海道ツーリング初のテント泊は悪天候の中での設営となった。

もう初っ端から大変だ…

おわりに

(千本ナラへの道は悪天候で枝や小石が道路に散乱しているのでタイヤに注意)

小樽を出発してからはずっと曇りや雨の悪天候。

初日から冷たい雨と強い風に見舞われるという、なかなかタフなスタート。

それでも、北海道の荒れた海を見ながら走り続けました。

そして本日の寄り道は「千本ナラ」。

雨に濡れた苔や葉の香りが、より一層神秘的な雰囲気を醸し出していて…。

悪天候だからこそ味わえた特別な景色だったかもしれません。

北海道ツーリングの旅は、まだ始まったばかり。

天気もコンディションもすべてひっくるめて、この旅の一部として楽しんでこう!

次はどんな景色に出会えるのか——楽しみです!

雨やんでくれー!

ABOUT ME
Ronin
Roninです。 旅とカメラとバックパッカー。普段は設備工事の仕事をしながら気が向いた時にフラっと旅人しています。パック旅行よりも制限されない個人旅行が昔から好きです。